蔵王ヒルクライム2016・初参戦

162_01本格的にロードバイクでスポーツライドを始めてからそろそろ2年。少しずつ長い距離を走れるようになり、宮城県境を越えるライドも何度か経験してきました。仙台に住んでいる以上はどうしても参加してみたくなるのが蔵王ヒルクライム。2016年、2年ぶり開催となるこの大会に初挑戦した記録です。

2月にエントリーした時点でヒルクライムと言えば加美町〜尾花沢市の鍋越峠川崎町〜山形市の笹谷峠泉の泉ヶ岳くらいの経験しかありませんでした。しかも鍋越峠と笹谷峠はヒルクライムのトレーニングというよりはのんびりサイクリングなので、激坂に挑戦!という意味では泉ヶ岳くらいのもの。

泉ヶ岳は距離7km、標高差400mほどで僕の記録は30分を切るくらい。それに対して蔵王のコースプロフィールはと言うと…

スクリーンショット 2016-05-26 21.55.52

(引用)蔵王ヒルクライム公式サイトより(クリックで拡大します)

距離:18.7km
標高差:1,334m
平均勾配:7.1%
最大勾配:12.0%

コース詳細は公式サイトへ
http://j-cycling.org/zao/course/index.html

距離にして約2.5倍、標高差は3倍以上という超級山岳コース。単純計算として泉ヶ岳を3セットこなすようなものというイメージを持っていました。目標タイムは1時間30分を切るくらい。5月まで時間はあるとは言え練習なしに蔵王は無謀だと思い、できるだけ時間を見つけて体力アップに努めました。

【練習】
週末はなるべくライドに出られるようにした他、家での筋トレを始めました。

2月|ライド3回:190km
3月|ライド3回:208km
4月|ライド2回・ラン2回:142km
5月|ライド1回・ラン1回:82km
※筋トレはプランクを地道に。最終的には3分キープできるくらいにはなりました。

冬から春先はまだ日の出も遅く早朝ライドが出来なく週末の日中を使わざるを得ないので、週末の諸用で乗れない日も多々ありました。できれば4月末〜直前までに蔵王のコース試走をしたかったものの結局叶わず、蔵王のコースを実際に走るのはぶっつけ本番となったのでした。

【バイク・ウェア】
バイクの方はというと特にいじった所はなく、持ってる装備で出たという感じ。
クランク:52t-42t
スプロケ:13t-23t
蔵王を上るにはかなり心配な男ギアだったものの、そこは体力アップでカバーしようと決意。

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バイクよりむしろウェア類は好きなモノを揃えたくてRaphaのClimber’s Shoesを買ったのと併せてペダルをビンディング化。当日はショーツで走ろうと思っていたのでどうせならソックスもシューズに合わせたいなと思いRaphaのソックスも購入。

【体調面】
当日を迎えるにあたり直前の1週間は禁酒。おかげで当日の体調は不安要素ゼロで心配なく挑めた。

【前日篇】

5月14日(土)、前日受付のため友人とクルマで蔵王へ。二人で自転車で行こうかとも話していたけど、友人が奥様から早く帰ってきて子どもの面倒をみなさいと通達を受けクルマで行くことに。最終的には子ども(8ヶ月!)も一緒に連れて行くことになり、初めて小さな赤ちゃんを乗せて運転することになった自分には大きなプレッシャー。

蔵王へ向かう道中、ちらほらと自走での受付に向かうチャリダーを発見。みんな速そうだなーと無条件に思ってしまう。

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会場のございんホールに着くと建物前の広場にいくつかテントが立っていて軽食や物販を行っていました。お昼を食べずに来た自分はこれを当てにしていたんですが、食べるものはフランクフルトや豚串くらいだったので、とりあえずフランクフルトを頂きました。

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友人のお子様と一緒にフランクフルト休憩

受付自体はアンケートを記入してゼッケン類をもらい、参加賞としてタオルやスポーツドリンクを受け取って終了。まぁ、ただの受付なのでほんとそれだけで終了。

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ざおうさま、牛政宗を挟んで記念撮影。左右割愛

帰りに村田の道の駅に立ち寄って野菜を購入、ついでに麦家にも寄って翌朝用にパンを買って帰宅。この日ももちろん夜はお酒を控えて早めに床につきました。

【当日篇】

5月15日(日)、いよいよ大会当日。朝3時に起きてウェアに着替え、必要な荷物をバッグに詰め込み、朝食の準備。朝早く付きあわせて申し訳なかったけど、妻も4時に起こして一緒に朝食。4時半過ぎには友人がクルマで迎えに来たので前後輪をバラして積み込み。軽自動車だけどうまいこと2台収まった。

5時過ぎ、友人と僕と妻と3人で会場へ出発。もうすでに道中クルマで走るだけで最高の天気。前日までの予報だとレース中は薄曇りで少しひんやりかなーというくらいだったのに、当日はジリジリ焼けるくらいの日差しと、ほぼそよ風くらいの風速(これが嬉しかった!)。

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バイクに付けるゼッケンNoプレートの位置がちょっと邪魔…。バーをフラットで握る時干渉するし、バイクの見た目にも…。

ゼッケン番号のグループごとに指定された駐車場に駐車して自転車のセッティング。集合場所の蔵王ロイヤルホテルに着くとサイクリストがわんさか。待機している時間中、右膝裏を2箇所強烈な虫に刺されかゆくて仕方がない。

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ざおうさま、ここにもいた。

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7時を過ぎると開会式が行われ大会役員などの挨拶。適当に聞き流しているとあっという間にスタート時間。出場クラスごとにぞろぞろとスタート地点の大鳥居に向かい、スタートの合図を待つ間、友人とセルフィー撮ったりのんびり過ごす。

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不思議なものでこのスタートラインに立った時点でも、あの山のてっぺんまで上るという実感が全く想像できない。

いよいよ7:30になりほら貝の合図とともにレーススタート!

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【レース開始〜前半】
例えば泉ヶ岳を上るにしても、家から自走で向かうのである程度体は温まった状態で上り始めるのに対し、この日のようにいきなり用意ドンで激坂1.5hって体がちゃんと動くのか心配でした。思った通りスタート直後はちょっと勝手がわからない感じで走り出し。友人とはスタート300mくらいで早々に置いていかれ(僕の友人は初参加時1時間15分ほどで走ったアスリート)、早くもマイペースでの一人旅となりました。

滝見台までの序盤が辛いと話に聞いていた通り、シッティングだけでは対応しきれずダンシングも織り交ぜてなんとか上っていく感じ。ペース配分はアナログ腕時計で確認するのみ。普段からサイコンは搭載していないのでログの記録はiPhoneでのSTRAVAで。ハンドルにiPhone付けて行こうかと思ったものの余計なこと考えず上りたいとの思いでiPhoneはバックポケットに忍ばせて走りました。

滝見台までは青々と茂った木々の中を走る、本当に最高の季節・気候。なんでこんな苦しい思いをしてるんだ…と思わないわけはない。それでも辛いながらも風景を楽しむ余裕は少しはあって、今回初めてエコーラインを自転車で走るだけにこんな感じか〜とわくわくが止まらない。途中、つづら折れカーブの内側の茂みにカモシカの親子を発見して感動!健脚の象徴として縁起が良い。滝見台を通過すると三階滝が綺麗に見えた。本当に景色がクリアで気持ちよかった。

なんとか滝見台を過ぎて視界が開けてくると勾配も若干緩む部分も出てきて少しは気持ちに余裕が。滝見台の時点で泉ヶ岳くらいの疲労度かなーと思って時計を見るとここで22分ほど。あと3分の2以上の行程、なんとかなるのかかなり不安になる。

まずはCP1の澄川スキー場入口まで我慢して踏み続ける。ここで約10km、経過時間約48分。全体を三分にして2回休憩しながら上ろうかと考えてCP1に到達したところ、誰ひとりとして休んでいる人がいない…!!!

マジか…と思いながら自分もここで休んでいられないと奮起して乗車のまま給水所で水を受け取り、かなり頭が熱くなっていたので頭に水をかける。強烈な日差しの中、この水浴びがかなり気持ちよかった。

【後半〜フィニッシュ】
すでに1時間弱走ってきたので1.5hの目標タイムでゴールできるなら半分は過ぎたと考えるのがプラス材料でしかなく、とにかく次のCP2を目指して頑張る。

感覚的には滝見台までがダンシングも使わないと上れないという感じで、CP1を過ぎたあたりからは完全にシッティングに切り替えた。シッティング→ダンシングの移行でペダリングが乱れるくらいになっていたのでそのままシッティングを続けたほうがペースが乱れないとの判断。前述のとおりの男ギアなのでくるくる回すというよりガシガシひたすら踏み続ける感じ。

180度カーブの連続するつづら折れ区間は上っている実感が分かりやすく気持ち的にはかなり楽になる。見下ろす景色もすっかり標高の高いエリアまでやってきて、麓で待っている妻は今頃暇して時間つぶしているんだろうか…なんて少し気にするくらいの余裕はあった。

こんなに好天に恵まれていなければ標高が高くなってくると突風で飛ばされそうになるくらいというから、風の心配がなかったのが本当に救いだった。ただでさえキツい初挑戦のコース。向かい風や横風に翻弄されていたらさすがに足つきなしに上れなかったと思う。

やがてCP2が見えてくるとやっぱりここまで来たらゴールまで休んでられるかー!と思うのが男の性。給水所の先頭でもらった水をすぐに頭にかぶり、給水所の終わりでもう1杯水をもらって2回頭にかけた。水を滴らせて走っても強い日差しですぐ乾くから問題なし。

あの辺御釜のあるあたりかな?という頂上らしき景色が近づいてくると少しずつ道端には残雪が見えてくるように。事前情報として今年は名物の「雪の壁」がかなり小さく、「雪の土手」くらいだとアナウンスがあった通り、雪の壁は期待はずれ。ちょっと見上げるくらいまでの高さの部分が一部あったかな?というくらい。

もうだいぶ体力的にはキツいはずなんだけどなんとか一定ペースを保って踏み続けていたら、ちょっと緩斜面があってその先にカメラマンがたくさんいたのでいい写真撮ってもらおうと中盤以降封じていたダンシングをここだけ解禁してみた(笑)

普段は自動車専用道路となっている蔵王ハイラインの料金所を通過するとここからは残り2kmほど。この最後の区間がなかなかしんどかった…。このあたりからは観戦ツアーに参加した人達なのか沿道にちらほら応援する人やスタッフが出てくるので少し気持ちが和らぐ(笑顔を返す余裕はない)。

これで最後だろう上りをこなしてようやく道がフラットになった先にゴールのゲートが!ゴールの先にカメラマンがたくさんいたけど頭をがっくり下げてゴールするくらいの疲労困憊っぷりで、ゼーゼーいいながらすでにゴールした多くの選手が集まる駐車場に座り込んだ。

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すでにたくさんのチャリダー達が。みんな速いな〜。

ゴール地点では計測バンドを返却してバナナと水を受け取り、即食べた。バナナ美味い。水美味い。走っている間飲んでいたスポーツドリンクの甘さが気持ち悪かったので水がさらっと潤してくれて気持ちよかった。

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友人バイクとツーショット。

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強烈な日差し…!

間もなく友人と合流してこの絶好の好天から眺められる山々の景色をバックに記念写真を撮ったりしながらしばらく休憩。早い人はもうとっくに下り始めていたけど、ゆっくり休んだので僕たちは10:40頃に下山開始した。

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下りでの安全のため空気圧を下げる人多数。あちこちでプシュプシューっとバルブから空気を抜く音が聞こえる。

【下山〜】
下山は先導車が速度規制をしながら走る形式。とは言ってもそこそこのスピードは出る。18kmもの上りを初めて経験したのがつい1時間ほど前だけど、同じように18kmほどの距離の下り坂を走ったこともこれが初めて。

経験上10%を超えるとの上りも辛いが下りも同様に怖い。距離が長くなるほどブレーキ握りっぱなしになるのでどんどん手が疲れて&下りなので冷えて危なくなるという悪循環。

上りの苦労も下ってしまえばあっという間。景色をそこそこに楽しみつつ、よそ見は事故につながりかねないので路面に注意しながら順調に下っていく。途中2回全体での休憩をはさみながら下っていくので手が疲れて動かなくなるってほどにはならなかった。不思議なもので上りは休憩なしでも上れたけど、下りは休憩なしでは下れなかったと思う。

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スタート地点の大鳥居脇に妻がいるというので下りきったところで大鳥居に向かって行くと妻を発見!長い時間お待たせしました!!!

【閉会式〜帰宅】

気になる結果は1時間36分14秒!目安目標の1.5hは切れなかったものの、足つきなしで踏み切ったので初挑戦の今回は御の字でしょう。閉会式の会場で完走証をプリントアウトしてもらい、豚汁引換券で豚汁を頂き、ほどほどにして会場を後にしました。

帰りは妻と友人と遠刈田温泉の温泉街で蕎麦を食べて帰路に。早朝スタートなので午前中で用事が済むのがヒルクライムレースのいいところだ。

絶対上れないだろうと思っていた蔵王に初挑戦し、足つきもなしにできる限りの根気を振り絞って走り切った今回の蔵王ヒルクライム。着々と進めた準備がそれなりに奏功しただろうし、ひとまずは満足してます。

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一度やってみたかったポーズ!

なんだかとてつもない大きなスケールの体験をしてしまった気にさせてくれる蔵王。走っている時の辛さも、登り切った達成感もまるっと含めて、言葉に出来ない大きな達成感に包まれた気分。これは毎年の恒例行事にして自分を奮いたたせる材料にしようと思います。

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息を呑む絶景。クリックで拡大します。

蔵王ヒルクライム2016・初参戦」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 蔵王ヒルクライム2017 | sunao

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