東西線の全駅巡ってきた、自転車で。
■12/13(日) ツールド東西線(八木山動物公園〜荒井) 9:43出発
距離:44.1 km
移動時間:2h 53m 10s
経過時間:7h 00m 25s
獲得標高:361 m
平均速度:15.3 km/h
カロリー:963 kcal
https://www.strava.com/activities/449213947
仙台市営地下鉄東西線の開業から1週間経った週末。開業当日は試しに仙台駅で南北線からの乗り換えをして、仙台駅の隣駅、青葉通一番町駅までの一駅区間だけを乗ってみました。新しい鉄道、新しい駅、街の未来に大きく影響を与えるこの出来事に心躍らない市民はいないはず。
僕も東西線が開業したら端から端まで乗ってみたいな―とは思っていたものの、それより先に自転車で巡ろう!という話が舞い込んできたために、電車で東西を巡る前に自転車での旅「ツールド東西線」が実現したのでした。
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今回の企画、多分1人だったらやってないと思う。というのもこの話が浮上したのはとある先輩とのTwitterでのやりとりから。西の終着駅「八木山動物公園駅」は日本一標高の高い地下鉄駅の記録を更新する高さにホームがある。かたや東の終着、荒井駅は海抜5mほど。大震災の津波の被害を受けた平野部はすぐそこというほどに、東西線には高低差がある。ならばこの高低差を体感してみようということで自転車での旅が企画されたのでした。
◆同行する先輩(大学時代の先輩)
・自転車歴1年未満
・クロスバイク
・ウェアは自転車用ではないもののヘルメット、グローブ着用
・1人で定義山まで行った経験有り
先輩は元バレー部でスポーツマンですが最近はあまり運動していないよう。自転車に関してはビギナーなので今回は街中ライドということもあり、ゆるポタ前提で走りました。
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先輩の要望もあって登坂区間を先に済ませるべく、西から東へと進むルートを設定。まず朝10時、国際センター駅に集合。当日は最高気温10度を越える、この時期にしては寒さの緩む予報。朝方は晴れ間もありましたが全体的には薄曇りがちでした。
西から各駅を順番に巡るには向山側から八木山動物公園駅をスタートして行く必要がありますが、そこは無理せず行きやすい順番で流れを決定。国際センター駅をスタート地点として、まずは青葉山駅を目指しました。
この区間が先輩が一番心配していた登坂区間。僕もたまに上りますが距離こそ短いものの斜度からすればそこそこの激坂。勾配がぐっと上がり始めるとたちまち苦しみだす先輩。電動自転車に乗った女性に追い抜かれる悲哀。

開始早々苦悶の表情を浮かべるM氏。僕はいつも走り慣れた上りなので何事もなく…。
ペースを合わせて後ろに付いてみると少し重いギアを踏んでいたので一番軽いギアでくるくる足を回すよう助言。息も上がってなかなかキツそうな様子でしたが途中足つきもなく登り切りました!
まずひとつ目『T02:青葉山駅』。東北大学青葉山キャンパスの最寄り駅となる。
青葉山の登坂でヘロヘロになった先輩の回復を待ち、続いて西の起点、八木山動物公園駅へ向かう。ここからもうひと踏ん張りの登坂区間。
心霊スポット八木山橋を過ぎてからベニーランドへアクセスする区間がなかなかの激坂。ここまで来た様子を見ると先輩が苦しむのは明らか。でもペースを合わせて上ろうとすると自分も辛いので、ここは先に行かせてもらいました。
順番が前後しますが2つ目、東西線西の起点『T01:八木山動物公園駅』。八木山動物公園、八木山ベニーランド、東北工業大学などの最寄り駅。動物園や遊園地へ向かう家族連れで賑わっていました。動物をモチーフにした周辺の外構デザインが可愛らしい。

地面のタイルが鷲。他にも象、キリン、シマウマなど。子どもと一緒に探すのが楽しそう。
今日の行程の最高地点なのでここまで来ればあとは大体下りという感覚。先輩も気が楽になったでしょう。序盤に辛い上りを設定したのは正解です。
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ついさっき上ったばかりの区間を戻って下り、仙台城址の方を経由して国際センター駅へと戻っていきました。

仙台城址付近、余裕が見られるM氏。今日のほとんどの上り行程は終了しましたからね。
下りを先輩の後ろで走ってみると曲がる内側の足を下に下げていたのですぐに内側のペダルを上げるようアドバイス。これは本当に危ないので気づいて教えることが出来てよかった。
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3つ目の駅、集合場所となっていた『T04:国際センター駅』に到着。ここは地上に駅舎が整備されているので一度駐輪して中の様子を覗いてみることに。

WEプロジェクトと銘打ってプロモーションを展開していた東西線。カフェの家具もオリジナルのWE仕様でした。

2階では仙台での人気カフェ、モーツァルトが臨時出店。

2階からは仙台市街地方面を往来する地下鉄を眺められるので、ここが最大のビュースポット。車輌が通過する度に歓声があがる。
国際センター駅はイベントごとにも活用されそうで、今後の動きに期待。宮城県美術館の最寄り駅でもあるのでこの駅は僕にとっても使用頻度高そうです。
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東西線巡り再開。続いてひとつ西側へ戻って、4つ目『T03:川内駅』。
東北大学川内キャンパス至近。こざっぱりした外観とカラーリングに、「変電所みたい」と先輩の言。
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宮城県美術館〜国際センターと通過して少しずつ都心部へ近づいていく。
5つ目に到着したのは「T05:大町西公園駅」。ここからは東進するだけなので東西線の沿線の順番通りに巡ります。その名の通り西公園隣接の駅。お花見の時期にはこの駅も賑わうことでしょう。
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青葉通りを走りながらいよいよ都心部へ。
藤崎が見えてくると6つ目の駅『T06:青葉通一番町駅』。北側の出入り口が藤崎の地下に直結している。写真は南側、SIRIUS前の出入り口です。
この日も僕はレーパンにサイクルジャージといういつもの自転車乗りの出で立ちだったわけですが、普段、山方面を乗っている時にはなんとも思わないこの格好も、街中では少し気恥ずかしい。少しだけ。
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さらに街の中心へと向かうと南北線との乗り換え地点『T07・N10:仙台駅』に到着。八木山、青葉山から随分マチナカに来たな〜と感じる瞬間。ところで仙台市営地下鉄では東西線開業にあたって東西線には「T00…」、南北線には「N00…」のナンバリングが割り振られました。南北線、東西線がクロスする仙台駅には唯一両方のナンバリングがあります。
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東北本線・東北新幹線の高架をくぐって仙台駅東口に。
続いての駅が『T08:宮城野通駅』。仮称では新寺駅という名前だったはず。

駅出入口近くの周辺案内のサインに誤植ハッケン。
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12時も回ってお腹も空いたところで昼休憩。榴岡公園近く「中華そば 一休」へ。走り疲れたところなのでまさに一休み。
このお店、気になっていて過去何度か来たものの閉まっていて食べれずにいました。並ぶのやだよねーと思っていたもののそんなに時間も掛からなそうだったので列に並び初めて入店!

醤油、味玉、大盛り。
実に僕好みのお店でした。次回は塩ラーメンを頂こう。
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お腹も満たしたところで、ここから後半戦スタート。僕自身、仙台駅東口以東の地理に明るくなく、この先よく分からないのでこの辺りから先輩に先導をお願いする。このあたりから空は薄曇りで明るいながらもポツポツと雨がちらつき出す。
ラーメン屋から南へすーっと走ると間もなく『T09:連坊駅』に到着。仙台一高駅と言っても良さそうな位置関係。
続いて『T10:薬師堂駅』。
ここから卸町駅へと向かう途中、道路上に人が集まっていると思ったら実業団女子駅伝のコースにぶつかりました。ちょっとだけ観戦してリスタート。
『T11:卸町駅』。卸町、なかなか来ることがないけど、イベントごとなんかがあったら来ることもあるかなぁ。
『T12:六丁の目駅』当面来る用事はなさそうな気がする。
いよいよ東の終点『T13:荒井駅』に到着!駅の北口には田んぼの藁を使ったアート展示がありました。震災の記録を展示するスペースがあったり、現在整備中でしたが屋上広場などが計画されているそう。
ちなみに今回のライド、ウェアはいつものお気に入りTeam Sky Tricolorジャージを着ていったのですが、地下鉄東西線のイメージカラー「アクアブルー」に合わせてみました。横に走るブルーのラインが東西を結ぶ地下鉄のようでまさにコンセプトにぴったり。ちなみに東西線公式の「アクアブルー」のコンセプトは、広瀬川、空、海をイメージしてのカラーリングだそう。
駅の近くであらフェスという開業イベントをやっていると聞きつけ足を運んでみることに。一周ぐるっと見て回って、特に何もせず会場を後にしました。
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東西線各駅での写真を撮り終え、ツールド東西線はここで終わっても良かったのですが、ここまで来たらということで荒浜の方へ海岸線を眺めに行きました。
すっかり周囲が平地となった景色をみると朝に走っていた山岳コースが別の地域のように思える。
次第に、津波でなぎ倒されてまばらになった松林が見えてくると、いよいよ津波の浸水地域。かつてここにも人の生活があったと生々しく感じられる建物の基礎や荒れた生活道路を通りぬけ、海岸線に近づいたところで堤防の工事が行われていて、浜を眺めることは叶いませんでした。
午後からぽつぽつ降り始めた雨もすっかり路面を濡らし始めたのでここらで引き返すことに。一度コンビニによってコーヒーで暖を取り、あとはひたすら帰路!
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榴岡あたりで先輩と解散した頃、iPhoneで時間を確認しようとすると反応がない!電源が落ちたっぽい。。あぁーSTRAVAの記録ガー!!!
家に帰ると16:30を過ぎ、日没まで自転車で走ったのは久しぶりでした。日中は良くてもやっぱり夕方には寒い。もう12月も半ばなのだ。。iPhoneを充電してSTRAVAを起動すると、ちゃんと記録は残ってました。でもやっぱり電源が落ちたところで記録はストップ。多分家帰るまでトラッキングしていたら50kmは越えていたはず。。
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10月末にはクラシックの演奏会を聴きに秋保まで友だちと走ったり、今回の東西線を巡る企画だったり、テーマを決めてのライドの楽しさを最近覚えつつあります。普段のソロライドはフィットネス目的とちょっとした冒険心で行ったことのない場所だったり、距離、獲得標高、上りのタイムを楽しむのが主目的。たまにはこういう企画を考えて誰かと走りに出かけるのも楽しいもの。どこか酒蔵まで行ってお酒飲んで輪行で帰ってくるのも楽しいかもな〜。