8月の思い出回想。結婚2周年を記念して温泉旅行に行ってきました。
しかし、空模様は雨、雨、雨。まー外で遊ぶイベントごとじゃないし車移動だし雨でも全然大丈夫なんだけど。楽しみの旅行が毎回晴れるとは限らないのに、いつも晴れを期待する都合の良さってなんなんだろう。
チェックイン時間まで蔵王周辺をうろつく。まずはお昼時、混みあう前にと中華亭分店へ。年に1,2回食べれば満足するくらいなんだけど、やっぱり来てみて久しぶりに食べると美味い。
まだまだ時間を持て余している感じなので思い切って蔵王エコーラインに向かう。こんな雨の中エコーラインに行ったって景色も見えないしグネグネの道で車酔いするのがオチというものだけど、今度自転車で上ってみたいしという気持ちもあって傾斜の具合を知りたくて走り出しました。
結局想像以上の視界の悪さと連続カーブに具合が悪くなってそこそこ上まで行ったものの途中で引き返しました。晴れた日に来よう。
麓に戻ってきてもまだ時間がある感じだったので一度青根の方へ戻って前から行ってみたかったBlue Coffeeへ足を運んでみました。
木々が茂った中に、片流れの屋根が特徴的な建物がぽつんと1軒。雨に濡れた雰囲気もまたこの建物には似合っているようでした。
コーヒーを一杯。ゆったりしたソファ席でのんびり休憩ができる。天井も高くて広々。とっても心地よい空間で気に入りました。
この後まだ時間があったので蔵王ハートランドにも行ってみたもののさすがにこちらは雨では魅力半減だった。晴れた日に来よう。
さてそろそろチェックイン時間も近づいてきたな―というところでまだちょっと時間があったので遠刈田温泉の共同浴場神の湯の前で足湯に入りました。
足湯で温まったのち、ようやく15時になって旅館へ向かう。遠刈田温泉の温泉街ではなく少し離れた場所にある旅館。神の湯からクルマで5分とかからない場所にあります。
泊まった旅館、別邸 山風木。妻が是非泊まってみたいと教えてくれた旅館で「森の京風オーベルジュ山風木」とも謳っていて、食事にこだわった宿という触れ込みです。料理に関しては「1泊2食」ではなく「2食1泊」と言うくらいに食事を楽しんでもらいたいというコンセプトがWEBサイトにも書いてありました。
料理が美味しくてお酒が進むのは大歓迎だけど、僕がいいなと思ったのは9部屋しかない小規模な旅館であるところ。去年新潟で泊まった角屋旅館も部屋数が少なくて落ち着いた雰囲気が良かった。そんな期待を込めて楽しみにしていた旅館にようやくチェックイン!
暖簾をくぐると玄関先にいきなりバルセロナチェアが置いてある(やや違和感)。フロントを通りすぎてダイニングのテーブルに案内されるとここでチェックイン。ウェルカムドリンクでビールが選べたので喜んでビールを頂きました。
ダイニングからは中庭の池が眺められて、蓮の花が綺麗に咲いている。池は雨で無数の水紋に覆われて、ささやかに咲く蓮の花を見て雨でも心地よい景色ってあるもんだなーと久しぶりに感じました。
チェックインを済ませると部屋へと案内される。ダイニング近くには図書室、ラウンジなどがある他は奥へとぐるりと続く回廊沿いに部屋が点在する形。
と、ここまで歩いてきて気づく。この宿、スリッパなどの室内履きがないのが新鮮でした。地味なポイントだけど廊下などでも履物がないだけで開放的で良かったです。
部屋で浴衣に着替えて、まずは明るい内に露天風呂へ。2つある浴場は時間帯で男女を切り替えるとのことで、男湯はまずは「風と木々の湯」。ベンチの背もたれを湯が流れ落ちる半身浴が出来るほか、風呂の一部が浅くなっていて寝湯ができるのが良かった!雨は降っていても外を眺めながらの露天はやっぱり最高。他に入ってくる男性客がいなくて独り占めで楽しみました。サウナもあったけどいまいち部屋全体が温かくなくて残念。
妻より先にあがったので待ち合わせにラウンジへ。図書室に「ソムリエール」というマンガがあってハマって読みだす。何もいまマンガ読まなくてもとも思うけどこういう時間自体もリラックスできる瞬間なので好きなように過ごすのが一番だと思う。ラウンジでビールもあったので一杯飲みながら読書。のちにラウンジから部屋へ移動して引き続き読書など。
夜になって夕食の時間。予約の時点で夕食のメインをいくつかのメニューから選べたので楽しみにしていました。
結構な品数出てきたけどどれも少しずつ美味しく味わえるメニューで実に適量。メニュー表にはこの料理にはこのお酒がオススメという具合に載っているのでそれを参考にワインや日本酒を選ぶのも良し。普段あまり日本酒を飲まない妻も料理に合わせて日本酒を飲んでいたりと楽しい夕食でした。
食後、男女の湯が入れ替わった時間にもうひとっ風呂。今度は「月と風の湯」へ。ひょうたん型の石の湯。こちらも寝湯が出来て気持ちよかったです。
夜は外が雨ザーザー本降り。結局今日一日中降り続けた。池に面した部屋なので雨音が気になるくらいだったけどやがて眠りにつきました。
翌日は早めに朝食を済ませ、チェックアウトまで部屋でごろごろしながら本を読んだりして過ごす。チェックアウトすると入口の暖簾で写真を撮ってもらい宿を後にしました。
大きな旅館やホテルのように広々とした空間はなくてもちょっと落ち着けるラウンジがちょこんとあるような小さな宿がやっぱり好きだなと実感した今回の旅。しばらく部屋数の少ない宿めぐりにはまりそうです。