タイのお土産に、カラフルな織物のポーチを頂きました。日本のアイデアイーストという企業がスマトラ島沖地震による津波被害の復興支援プロジェクトとして始めた活動の一環だそう。
東日本大震災を仙台にいながら体験した身としては、大きな被害がなかったのは幸いでした。一方で、次第に元通りに戻っていく都市生活の中で、時が経つにつれ当時の記憶や、直後に抱いた意識を忘れてしまいそうになります。
遠いタイの地で作られたこの織物が、自分の記憶をつなぎとめる品になるのかなと思いました。常に意識する必要はないと思いますが、”忘れないように”そっと傍らに携えて生きていくための装置は、皆がそれぞれの形で持つ必要があるのかも知れません。