月別アーカイブ: 2011年3月

新しい強さを携えて生きていくために

011_01
011_02

不幸にも地震や津波によって多くの命や財産が失われました。昨日と同じ様な明日が二度と来なくなってしまったあの災難にはただただ、呆然と立ち尽くすしか無いのです。人間は幾ばくかの備えは出来ても、不運と隣合わせにかけがえのない命をさらして日々過ごしています。

本当はこのような不幸に巡りあわなくとも、たまたま幸運に仙台市にいながら多少の生活の不便を感じるくらいで準被災者とでも言うべき境遇で生きながらえた一人の人間として、この震災を機に感じることはいくつかありました。重ねて、このような不幸に巡りあわなくとも、気づくべきことを、日々の怠慢によって放置しておいたいくつかの事に気付かされたのがこの20代の若い時期で良かったと、幸運に思いでもしなくてはいけないと考えています。

もし今後生きている将来、天変地異や社会の変革が起こったとして、その時おそらく自分は無力であろうことは分かりきっています。それでも私には自分の命を守り、自分の命をつなぐアイディアを携え、また、手の届く自分の関わりあいの中にいる家族や友人や知人を守る術を身につけておかなくてはいけないという使命があるのだと思います。

そのような強さを持ち合わせるために、やはりこれまでのような考え方ではいけないのではないかとおぼろげながら感じています。3/10までの世界を取り戻すことを「復興」と呼び、それを第一義の目的とするうちには、本当の意味での復興は成し遂げられないのではないかと考えています。

必ずしも3/10までの「ふつう」を取り戻さなくても良いのではないでしょうか。それまで「ふつう」と思っていた世の中はたった一瞬の地震と津波によって一気に無効にされてしまいました。そのような世の中を取り戻したとき、また近い将来起こるであろうと約束される悲しみを、我々はまたただ呆然と立ち尽くして見届けるしかないのでしょうか。ただ以前の「ふつう」を取り戻すためだけにすべての力や知恵が注がれるのだとしたら、今回の被害に遭遇した人々の悲しみという代償はあまりにも大きすぎます。

改めて、2011年3月11日以降の新しい「ふつう」を、一人ひとりが考えて行動していかなくてはいけないと思います。その一人の考えの変化や行動が即座に社会に変革を起こすことはありえないかも知れませんが、自分や大切な人を守る、強い自分を作る糧となると信じています。

【3.11地震記録】震災から1週間(3.19撮影)

311eq_0319_003311eq_0319_005311eq_0319_006311eq_0319_008311eq_0319_009311eq_0319_010311eq_0319_011311eq_0319_012311eq_0319_014311eq_0319_013311eq_0319_015311eq_0319_016311eq_0319_017311eq_0319_018311eq_0319_019311eq_0319_020311eq_0319_023311eq_0319_021311eq_0319_024311eq_0319_022311eq_0319_025311eq_0319_026311eq_0319_027311eq_0319_028311eq_0319_031311eq_0319_030311eq_0319_029311eq_0319_032311eq_0319_033311eq_0319_036311eq_0319_035311eq_0319_037311eq_0319_040311eq_0319_039311eq_0319_041311eq_0319_042311eq_0319_043311eq_0319_044311eq_0319_045311eq_0319_047311eq_0319_046311eq_0319_038311eq_0319_048311eq_0319_050311eq_0319_049311eq_0319_051311eq_0319_052311eq_0319_053311eq_0319_055311eq_0319_056311eq_0319_057311eq_0319_058311eq_0319_059311eq_0319_054311eq_0319_060311eq_0319_061311eq_0319_062311eq_0319_064311eq_0319_065311eq_0319_067311eq_0319_068311eq_0319_066311eq_0319_063311eq_0319_071311eq_0319_070311eq_0319_072311eq_0319_073311eq_0319_074311eq_0319_076311eq_0319_077311eq_0319_075311eq_0319_078311eq_0319_080311eq_0319_079311eq_0319_081311eq_0319_083311eq_0319_082311eq_0319_084

3月11日の震災から1週間が経過しました。震災後の翌週は、僕の勤務する会社は自宅待機の指示となり、この週末が初めての震災後の休日ということになります。仙台市中心部ではほとんどの地域で電気、水道が回復しましたが、都市ガスは依然復旧の目処がたっていません。市街地の美容・理容室ではシャンプーのサービス(無料・有料どちらも有り)や、公衆浴場が市民の風呂代わりとして機能し始めています。しかし概ねシャンプーは1,000円位が多いので殆どの人は水で髪を洗ったり、洗うのを我慢するなどして過ごしているのではないかと思われます。

コンビニはどこに行っても閉まっているし、スーパーもたいていは品薄の状態ですが、次第に品揃えは回復してきたような印象です。国分町などの飲食店がひしめく地域では外食も出来るようになり、市街地に住む人達は不要な買いだめをするよりも、店で食事をしながら友人などと情報交換をするのも一つの有効な機会なのではないかと思います。

本屋やカフェなども一部オープンし始め、市街地では都市機能を少しずつ、部分的にではありますが回復しつつあります。元気な地域ではいつまでも被災地ぶっているヒマはありません。一刻も早く元気な仙台の姿を取り戻すべく、皆がそれぞれに出来ることに取り組むべきではないでしょうか。

震災から1週間、仙台では暑さ以外の全ての風景を見せられてきたような日々でした。

1.大きな揺れの直後、避難のために一時外へ出た瞬間、突如の大雪

2.まもなく晴れ渡り、停電のまま迎えた夜には不思議なほどに美しい星空

3.土日は雲ひとつ無い好天。月曜は15℃超の暖かい日中

4.冬から春への移り変わりを感じさせるしとしととしずかな雨

5.この冬一番ではないかと思われるほどの大雪、そして積雪

6.晴れ渡った青空に通り雨、そして瓦礫を吹き飛ばさんばかりの強風

この間の沿岸部の日々は想像を絶する過酷さだったでしょう。この非情な天候の変化に命を左右された場面も多くあったはずです。そのような状況を前に何も出来ずにいる自分を、同じ宮城県、仙台市にいながら、もどかしく、情けなく感じることが多々ありました。それでも、我々”準被災者”とでも言うべき人達にとっては、一部のプロとしての職能を果たせる者以外にはなすすべもなく、とにかく自分の健康を守り、自分の安否を心配する人達を安心させ、いつも通りの生活を一日でも早く取り戻すべく、可能な限りの「普通の生活」を過ごすしかないのです。

自分がこの地域のためになすべきことはそれぞれに確かあるでしょう。そしてそれは必ずしも震災直後や1週間後にすべきことではないかも知れないのです。それぞれの職能によって、1ヶ月後、1年後に、または数年後に貢献できることがあるでしょう。それが社会におけるそれぞれの役割なのではないかと思います。すぐにでも誰かの役に立ちたいと思う気持ちは須らく尊いものであると思います。しかしそのような感情は常に発せられるべきものであって、この異常事態に急に思いつくようなものであったとしたら、役に立たないでしょう。もしそのような感情をいだき、自分の無力さに気づいたなら、その瞬間から来たる未来の自分の社会との関わりを想像し、その道筋を一つずつ、描いていくべきなのではないでしょうか。

【3.11地震記録】仙台駅前、アーケード街、北四番丁(3.17撮影)

311eq_0317_004311eq_0317_003311eq_0317_005311eq_0317_006311eq_0317_008311eq_0317_009311eq_0317_010311eq_0317_011311eq_0317_012311eq_0317_013311eq_0317_014311eq_0317_016311eq_0317_017311eq_0317_018311eq_0317_019311eq_0317_020311eq_0317_021311eq_0317_023311eq_0317_024311eq_0317_025311eq_0317_026311eq_0317_027311eq_0317_029311eq_0317_030311eq_0317_031311eq_0317_032

大きな損害を受けた仙台駅では周辺のペデストリアンデッキが進入禁止になっていました。駅前の大型百貨店では上階の外壁が一部落下した模様。アーケード街ではところどころの外壁やガラスの損傷がある他、全体に斜めにひしゃげた店舗もありました。アーケードの天井は一部壊れて頭上注意という注意書きがありましたが、大きく落下したような箇所は見当たりません。

朝からちらちらと降り出していた雪は時間を追うごとに本格的に降り出し、なかなか降り積もることのない仙台の都心部でも真冬並の様相となっています。画像の最後の方の雪の降り積もる様子は北四番丁駅周辺のものです。