例えばこの種が捉える世界の広がり

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以前のブログでたびたび取り上げていたワイルドストロベリー。この時期は寒い外で元気なさげに、じっと冬を頑張って越しているところです(頑張れ!春は近し!)

去年もたくさんの真っ赤なイチゴの実がなって、その一部を種の状態で収穫しておいています。今までは平たい皿に適当に置いておきましたが、せっかくなので入れ物を用意してあげたのでした。

標本のように容器に閉じ込められた種は、間もなく近づく春をじっと待っているよう。植物の種には、眼には見えないからこそ、かえってその躍動感を感じさせる側面があると思います。

何百年も、何千年もの時を過ごす森林の木々と我々とは、時間のスケール感が大きく違うと思う一方で、数ヶ月、または1週間足らずでその生命を終える虫のような生命もあります。しかしそれらが長いから畏れ多く、短いから儚いものだとは思いません。相対的にそれらは長い、短いと比較されうるものの、絶対的な感覚としては(経験しようがありませんが)おそらく近しい感覚の中でそれぞれの生命を遂げるのだと思います。

学生の頃に「生物から見た世界/ユクスキュル」という本に出会いました。生物はおろか理科全般不得手なきらいのある僕でも興味深く読み進められた一冊でした。生物個体それぞれがもつ「環世界」という考えに触れられたのは、アートにたいするひとつのヒントを得た貴重な機会でした。

“表現”に拘わらず、さまざまな事物の存在にたいして「見立て」をする想像力を働かせるのが好きです。この不確かな世界で、もともと同じものが見え、聞こえ、感じられるわけはないのですから。あの人はこのように世界を認識している。さぁ、あの鳥はこの世界をどのように捉えているのだろう?

例えばこの種が捉える世界の広がり」への3件のフィードバック

  1. まるこ

    こんばんは☆エキサイトブログでお世話になってた青森のナオコです(^^)わたしもブログ移転したので、お暇なときにでも遊びにきてくださいなっ相変わらずとーる君の写真と文は癒されます・・・*実はちょこちょこのぞいてました(^^ヾこれからもお世話になります*

    返信
  2. まるこ

    連投ごめんなさいっアドレスです→http://yaplog.jp/p-of-c/

    返信
    1. tohl 投稿作成者

      >まるこ コメントありがとう!新ブログ初コメント、嬉しいです。そしてお久しぶりですね。そちらのブログも早速RSSに登録しました。楽しみにしてます。これからもぜひ拙ブログをよろしくお願いします。

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