えんぎもの

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僕の住む青葉神社通りには、参道沿いに昔ながらの町家の形式を残した建物が今も(かなり少なくなりましたが)残っていて、在りし日の参道の賑わいを想像するものです。中でも仙台の地にスペシフィックな場所があって、それが「本郷だるま屋」さんです。

本郷だるま屋さんでは、仙台に天保年間から伝わる伝統工芸品の「松川だるま」を作っています。名前の松川だるまとは創始者の松川豊之進にちなんだもの。今は本郷家が代々、伝統を継承しています。

先日、本郷だるま屋さんの当代とお会いする機会が得られて、さまざまなだるまにまつわるエピソードを聞かせて頂いたのですが、すっかりその魅力に引き込まれ僕も松川だるまを買わせていただきました。

もともとはBRUTUSの「みやげもん」コーナーで仙台張子が紹介されているところから知った松川だるまでした。調べてみるとやはりこの独特の青いだるまの造形、また手作りの愛らしさが受けてあちこちで取り上げられていました。

鮮やかな群青色は空や海を表し、また仙台藩の武士の好む色だったとか。お腹のあたりには福の神も描かれ、とにかく全体的にとても派手で豪華で、えんぎものとして不可分ないだるまです。

サイズはさまざまあり、大きい物になると眉毛がちゃんと毛の植え込みになるところもまた特徴なのですが、眉毛が植えられたやつは少しワイルド過ぎるので…僕が買ったのは3号のサイズ。このプロポーションが子どものような可愛らしさのあるサイズ感で、とても愛くるしい。目の位置なんかもひとつひとつ手作りの個性があるので、自分の気に入ったものを買って帰るとなんとなく自分に似ているような気がしてくる不思議。

地域の民芸品を古くさいものと見るも、可愛らしいと感じるも、見方しだい。何より、そのモノに付与された作り手の感情や、思いの実直さにじかに触れることが出来たのが、一番、このだるまを愛せる理由かなと思います。

えんぎもの」への3件のフィードバック

  1. ピンバック: 3年の月日と向き合う | sunao

  2. 竹島

    先日仙台へ観光に行きました。

    こちらの青だるまですが、3寸ではなく、3号なのですね。
    3号とは、大きさは何センチ程になりますでしょうか?
    青いだるまさん、目がもう入っている、伊達政宗好きとしてとても興味があります。

    また教えて頂けましたら幸いです。

    返信
    1. tohl 投稿作成者

      コメントありがとうございます。3号は私の間違いで、3寸が正しいものでした。予め目が入っているのは特徴的ですよね。ぜひ仙台にいらしたらお買い求めになってください。愛着が湧いて可愛いですよ。

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