森本千絵さんのトークセッション

2/11(金)、山形の東北芸術工科大学の卒展を観に行って来ました。当日はアートディレクターの森本千絵さん、同大教授でアーティストの中山ダイスケさんのトークセッションを聴くことが出来ました。

言わずと知れたクリエイティブの数々で知られる森本千絵さんですが、なんといっても最後に聴衆へ向けた言葉が心に残りました。「幸せになるためにどうすべきか考え、必至に努力する」。ここに記した文字はおっしゃった言葉の通りではありませんが、僕の受け取った言葉の意味はこうです。

日頃感じていることですが、デザイナーにとってデザインという行為は生きることそれ自体と同期されています。それほどの切実さをもって関わっているデザインという行為に対して、デザインを見かけを整えるだけのいち要素と捉えられたり、モノづくりの最終工程に少しだけ関わればいいと思っているような人と接するにつけ、自身の存在を見捨てられたかと思うほどの失望を感じます。

だからと言ってデザイナーは社会と無関係にやりたいことをやるというようなタイプの人間ではなく、必要な要件に対して着実に答えを導き出し、かつ、思いがけないアイデアでもって課題を解決する職能です。そうした職能の価値を理解せずに、デザイナーを経済活動の一部に安易に組み込もうとするならそれはいったい社会にどう寄与していくでしょうか?

世のトップクリエイターの方々は、夢のようなアイデアを、実際に世の中で実現し続けています。そこには様々な苦労や、無理や、我慢、失敗なども隠されているでしょうが、表に見えてくることはありません。ただ、彼らは自分の行動を持って、デザイナーならデザイナーとしての職能の可能性を、先陣切って示してくれているのです。

僕のデザインのテーマとして掲げる”sunao”とは、開き直りなどではなく、切実な、生き方そのもの。自分が少しでも関わっている人に、デザインに対して誤解している人がいたとするなら、それは少なからず自分の責任でしょう。かれらにとって自分は、”デザイン”を伝えるためのインターフェースであるはずだから。

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